女性の一人暮らしの場合、マンションのリノベーションでは、なにをチェックすればいいのでしょう。
間取り、水まわり、収納と、あらかじめ考えておくべきポイントを整理してみました。
Point1【間取り】
女性一人暮らしの場合、リビングと寝室が別々になった1LDK+ウォークインクロゼットのプランを希望されるケースが大半です。
最近は「将来的に母親を引き取る可能性もあるので、もう一部屋用意しておきたい」という方も増えています。
広さでいえば、1人なら50m2、お母さんと暮らすのなら60m2あれば十分でしょう。
ただ「将来使うかも」「友達が泊まるかも」のために、ひと部屋を用意しておくのは考えもの。そのぶん価格も高くなるし、リビングが狭くなってしまいます。
たとえば、広いワンルームのプランにしておいて、必要になったら家具で間仕切りしたり、インゾーネの「ファブリシア」というカーテンで空間をセパレートしたりもすることも可能。せっかく自分一人の空間だから、なるべく普段ひろびろと使える方法を考えましょう。
Point2【水まわり】
キッチンはリビングの方を向いたフラットなタイプが人気ですが、片づけのしやすさや収納能力を考えると、壁に向いた独立タイプの良さも捨てきれません。
フラットなオープンキッチンの場合は、コンセントの設置場所も問題になるので、ジューサーやコーヒーメーカーなど、何をどこで使うかをあらかじめ考えておいたほうがよいでしょう。
水まわりの移動ができるフルリノベーションと、水まわりの位置を変えないで設備を新しくするセミリノベーションでは、料金がかなり変わるので、そのあたりも考慮して検討ください。
このほか、ユーティリティーでは、タオルや下着、パジャマを収納できる棚があると便利です。また、洗面台の横にカウンターをつくっておくと、化粧品類をひとまとめにできます。鏡台やドレッサーを用意しなくても、メイクまで一カ所ですむので、省スペースにつながります。
Point3【収納】
収納面では、ゲスト用の布団を持つのか、持たないのか、が大きなポイントです。一般的なクロゼットには、三つ折りにたたんだお布団が入りきらないので、別途、スペースを用意しなければなりません。
一人暮らしの場合、クロゼットの扉も見直してみてはどうでしょう。着替えのたびに扉を毎回開け閉めするより、必要なときに隠せるロールスクリーンで十分な場合もあります。特にルンバなどロボット掃除機をお使いの方は、ロールスクリーンにしておくと、掃除機が勝手にクロゼットの定位置まで帰ってきてくれて便利です。
ウォークインクロゼットの収納も、着たい服をすぐに見つけやすいのは、棚の上に服をたたんで重ねておくショップスタイル。いちいち引き出しや収納ケースにしまうより、片づけやすいのも利点です。