今回は中古マンション購入+リノベーションを提案するM+アドバイザーの木野下が、海外在住の経験をもとに住まいとインテリアについてお話しします。
ニューヨークの賃貸アパート
私は20代のほとんどを、アメリカ・ニューヨークで過ごしました。ニューヨークは持ち家の人が少なく、ワンルームを借りるか、もしくはルームシェアをして生活することが多いです。賃貸アパートは築100年くらいのものも多く、家賃は高く部屋はおしなべて狭いです。
日本の賃貸事情と大きく違うのは、住む人自身が内装に手をかけられること。その上とても自由度が高いのです。私の経験では壁紙を張った部屋はほとんど見たことがなく、壁の色を塗り替えるのはあたりまえ(退居時に元に戻せばOK)。床をペンキで塗る人もいます。なのでペンキは簡単に手に入り、種類も豊富。
壁にはよく絵や写真を掛けます。たとえば壁を白やグレーに塗ったら、アートや小物、ラグ、クッションカバーやベッドカバーといったファブリックで“色”を取り入れるというふうです。普段着のセーターを買うような感覚でクッションカバーを買い足したり、また、フリーマーケットで家具を買って修理して使ったりすることも珍しくありません。
家は自由な自己表現の空間
古い・狭いといった部屋自体のことはさておき、好みにアレンジする、気に入ったものを飾るなどして楽しもうとするのが、ニューヨークのアパート暮らしのスタイルのように感じます。家に人を呼ぶことやホームパーティーも特別なイベントではなく、日常に行われていること。遊びにいくそれぞれの家に、その人らしさを感じます。私は向こうに住んで、家は自由な自己表現の空間といった印象をもちました。
ニューヨーク生活の経験からお話ししてきましたが、そもそも暮らす人が違う家には、もっと自分らしさが映し出されていいはず。賃貸ではなかなか難しいけれど、持ち家ならば型にはまらない間取りやデザインへと手を加えることができます。それを実現できる手段のひとつが、中古マンションリノベーションです。