SHOEMAKER STOOL
シューメーカー スツール
おしりの形に合わせてくぼんだ座面に、なめらかなビーチ材の木肌、丸みのある3本の脚。
この特徴的なシルエットは、とある職業の人々がよりすわり心地良く改良しながら生み出したもの。
あ、ネーミングでわかってしまいますね。一目見たら思わず試してみたくなる、ユニークなフォルムと、そのルーツに愛され続ける理由があるのでしょう。
15世紀デンマーク、農民達が牛の乳絞りの際に使っていた3本脚のスツールがはじまりと言われています。
(現代のように床がフラットではなく、石畳の床や外での作業に用いられることが多かった作業用の椅子は、3点で支えることでガタツキを抑えることが重要でした。)
その後17世紀に木靴の生産が盛んになりましたが、靴職人たちが毎日朝から晩まで仕事をする際にも3本脚のスツールを使用していたところ、磨耗でそれぞれのお尻の形に。
その座り心地の良さに気づいた職人達が、より長く快適に座れるように座面を削り、自分の身体にぴったり合うスツールを作るようになったそうです。
こうして「シューメーカースツール」が誕生しました。
座面がお尻の形に合わせて削り出されているため、木の椅子でありながらやわらかな座り心地です。
石鹸の泡を木材にまとわせる、「ソープフィニッシュ」という仕上げを行っています。
石鹸の油分のみが木をコーティングしているため、白木の風合いと木の自然な質感がしっかりと感じられます。
野球のバットにも使われる、堅くて丈夫なビーチ材を使用しています。
子ども用から大人用、カウンター用までサイズバリエーションが豊富で、様々なシーンでお使いいただけます。
シューメーカーは、デンマークのオーデンセにあるWerner社でつくられています。
1970年代初めに製作を始めたのは、現在のオーナーであるラース・ワーナーの父親でした。
この3本脚のスツールの歴史は、15世紀にさかのぼり何世紀にもわたって、
わずかにそのカタチを変えたものの、平らな座面の牛の乳搾り用のスツールとして使われてきました。
Werner社について
今では貴重となった
「100% DENMARK HAND MADE」。
というのも、デンマーク国内の人件費などの問題により、生産拠点を東欧・アジアに移し、自国内での家具製造がどんどん減ってきています。
その中でも、自国内でしかもハンドメイドによる家具製造を行うWerner社は、非常に貴重なメーカーの一つです。
現在シューメーカーは、木取りから断裁、加工、組み上げ、梱包までの一連の製造過程をなんと、オーナーであるラース・ワーナーがほぼ一人でつくっています。
Werner社は、デンマーク家具メーカーに部材を供給する会社としての役割もあります。
年々自国での家具製造業が縮小していく中で、Werner社のような木工加工に関する知識や技術が豊富な企業は貴重な存在なのです。
そんなWerner社のシューメーカー
ぜひこだわりの座り心地を店頭でお試しください。